09. せんがいきょう

 『山海経』は、紀元前まで溯ると考えられる中国古代の神話や地理をまとめたものです。中国大陸をモデルとした「山経」(南山経・西山経・北山経・東山経・中山経)と、海の彼方に存在する世界をモデルとした「海経」(海外経・海内経・大荒経)とに世界を区分し、それぞれの地域の地理・山脈・河川・産物・習俗などを記載しています。
 本書は、明時代(1368〜1661)に刊行されたもので、本文の記述をもとに描かれた神や妖怪の挿し絵が附され、中国古代の人々が思い描いた、この世とはひと味違う異世界を見ることができます。林家(大学頭)・昌平坂学問所旧蔵、全4冊。

【請求番号 309-0072】

写真をクリックすると拡大画像が表示されます
ページのトップへ戻る