唐を代表する詩人・白はく居きょ易い(772〜846)の詩文集です。白居易の詩文集は、平安貴族の基礎教養として広く読まれました。本書は、元和4年(1618)刊、和学講談所(1793年に幕府によって創立された国学の学問所)の旧蔵書で、「香炉峰の雪は簾すだれを撥かかげて看る」に朱点が附されています。おそらく、『枕草子』の一節が頭に浮かび、印を附したのでしょう。全15冊。