第13回国際公文書館会議東アジア地域支部(EASTICA)総会及びセミナーが、2017年11月6日(月)から9日(木)に、中国の貴陽で開催されました。
11月6日(月)に開かれた理事会では、EASTICAの財政や香港大学と共催している既卒者向けアーカイブズ学講座(Postgraduate Certificate in Archival Studies Program)の実施状況に関する報告等がありました。また、11月7日(火)の総会では、20年に渡り事務局長としてEASTICAの発展に努めてきた香港のサイモン・チュー氏が勇退し、長く会計官としてEASTICAに貢献した経験のある韓国記録学会会長のイ・サンミン氏が後任となることが正式に決まりました。
11月7日(火)・8日(水)のセミナーは、「デジタル記録遺産の選別と保存(Selection and Preservation of Digital Documentary Heritages)」をテーマに3つのセッションが行われ、EASTICA加盟国や諸外国から招かれた講師により、以下のタイトルで最新の研究動向や先進事例が紹介されました。
国・地域別報告では、中国、日本、韓国、香港、マカオが、電子記録の選別や保存、アクセスにかかる取組みについて現在の取組状況を報告しました。
また、9日(木)には、貴州省博物館等の視察が行われました。
*EASTICA総会及びセミナーの詳しい内容は、当館の情報誌web版「アーカイブズ」第67号に掲載しております。
EASTICA理事会記念撮影
(左から)イ・サンミン新事務局長、サイモン・チュー前事務局長、加藤館長、チェ・ジヒ会計官
基調講演者によるQ&Aセッション
国・地域別報告の様子