39. 防火策図解

[請求番号 184-0155]

安政3年(1856)刊行の本書には、防火幕で建物を包んで類焼を免れる方法など、火事や地震・暴風災害等の予防法が図入りで紹介されています。著者は上野国こうずけのくに(群馬県)出身の医者で、矢田やた藩医を務めたのち浅草で開業した小田東壑おだとうがく(1798―1869)。東壑は、苦汁にがりが入っていた豆腐屋の古桶が薪にしても燃えにくいことにヒントを得、苦汁で拵えた「鎮火水」に、貧しい農家で敷物として用いられる「ねこだ」(厚手で大形のむしろ)の改良品を浸して防火幕を考案しました。全3冊。

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