32. 文政回禄記かいろくき

[請求番号 166-0382]

文政12年(1829)の大火による被害や幕府の「御救おすくい」(被災者救援)について記した書。著者は不明ですが、成立は文政12年と思われます。この火事では、多数の焼死者が出たせいか、怪談がいくつも生まれました。本書にも、「御救小屋」(焼け出された人々のための仮設住居)に全身火傷の首なし人間が迷い出た話や、びしょ濡れで青ざめた女の幽霊がさめざめと泣いていた話などが載っています。書名に用いられている「回禄」は火の神の名で、転じて火事のこと。全1冊。

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