7.テレビ放送の開始と東京タワー

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日本放送協会昭和27年度業務報告書及び同報告書に対する郵政大臣の意見書

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日本におけるテレビの開発は世界的に見てもかなり早く、大正15年(1926)には、高柳健次郎(たかやなぎ けんじろう)が機関式撮影と電子式受像の組み合わせによるテレビ実験に成功しており、昭和14年(1939)にはテレビ放送の公開実験が実施され、実用化の一歩手前まで進んでいました。その後、戦争による中断を経て、昭和21年にテレビ放送研究が再開され、NHKによるテレビ放送が開始されたのは昭和28年2月1日のことでした。

テレビ放送が始まった昭和28年当時の契約台数は866台でした。サラリーマンの平均月収が1万5000円の時代に、14インチ型が17万円以上した国産テレビは、庶民には高嶺の花でした。NHKに続いて同年8月28日に開局した日本テレビが、宣伝効果をねらって街頭に設置した「街頭テレビ」を通して普及し、やがて皇太子御成婚パレード(昭和34年)を契機として一般家庭に浸透していきました。

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