今号のアーカイブ 当館は、江戸幕府から引き継いだ古書・古文書、国の行政機関から移管された公文書等を保存し、利用に供しています。 当館の所蔵資料の中から、今号の時季(12~ 2月)にまつわる資料をご紹介します。

しんぞく ぶん

拡大表示
清俗紀聞

請求番号 184-0327

 1795年から97年にかけて長崎奉行を務めた中川ただてる(1753 ~ 1830) は、部下の近藤じゅうぞう(1771 ~ 1829)らを通じて、長崎に滞在する中国(清国)商人から中国の習俗や日常生活について詳しく聞き取り、年中行事・居家・冠服・飲食などの13項目にまとめました。
 正月・2月・3月は凧揚げの時期で、子どもたちは「えん」と呼ばれる凧に、風を受けると音が鳴る「そうきん」という部品を付けた「ふうそう」で、凧揚げを楽しみました。
 寛政11年(1799)刊本(序刊)、全6冊。