2.日本の自衛力強化

昭和25年7月8日付吉田内閣総理大臣宛連合国軍最高司令官書簡
昭和25年(1950)7月8日、日本の警察力増強に関する書簡が、マッカーサー連合国軍最高司令官から吉田茂内閣総理大臣へ届きました。書簡の内容は、「日本政府に対し、7万5000名の国家警察予備隊の創設と、海上保安庁定員8000名増加に必要な措置をとることを許可する」というもので、同年6月に朝鮮戦争が勃発したことにより、米国は、国内の治安維持の強化を日本に求めたのでした。8月9日、ポツダム政令(「ポツダム宣言ノ受諾ニ伴ヒ発スル命令ニ関スル件」〈緊急勅令542号〉に基づいて発せられた命令により定められた政令)により「警察予備隊令」が決定し、翌10日に公布され、隊員の募集が開始されました。
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