主権者の歩む道

52.日本国憲法施行記念式典式場案内図

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日本国憲法は、「公布の日から起算して6箇月を経過した日」(憲法第100条)の昭和22(1947)年5月3日に施行されました。日本国憲法施行のこの日、憲法普及会主催の「日本国憲法施行記念式典」が宮城前広場において催されました。また、記念行事の一つとして、東京都と憲法普及会は共同で10年振りに花電車の運転を予定していましたが、あいにくの荒天により、運行は翌日となりました。

資料は、記念式典式場の案内図です。

53.第一回特別国会召集の詔書

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昭和22(1947)年5月6日には、日本国憲法第7条及び第54条並びに国会法第1条により、第1回国会を5月20日に召集することの詔書が発せられました。資料は、国会召集の詔書です。

新憲法実施後も、憲法第103条の規定に基づいて、従来の吉田茂内閣が在任していましたが、昭和22年5月23日に片山てつが内閣総理大臣に指名されます。第1回国会は内閣側の準備の都合などから、しばらく休会し、6月23日に開会式が行われ、7月1日から審議が開始されました。

54.第一回国会開会式における勅語案

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6月23日の第1回国会開会式から、日本国憲法の定める国民主権を体現して、昭和天皇の自称は君主の自称である「ちん」から「わたくし」へ改められました。

資料は、第1回国会開会式における勅語案です。勅語案は、政府において何度も検討されました。従来どおり文語調で「全国民を代表する諸君と一堂に会することは、朕の深く喜びとするところである」と書かれた6月17日の原案は、文部省教科書局国語課や侍従じじゅう職と調整しながら、慎重に言葉や表現の修正が進められたことが、資料から分かります。

なお、開会式における「勅語」は、第16回国会(昭和28(1953)年6月)から「おことば」に改められています。