古 今 要 覧 稿
【請求番号:特065-0001】
屋代 弘 賢 編。文政4年(1821)~天保13年(1842)成立。江戸時代の類書(百科事典の一種)。器材、草木、禽獣等に分類し、項目を立て、日本や中国等の文献から関連する記事を抄出し、必要に応じて絵図や解説を加えています。完成したものから順次、幕府へ献上し、計560 冊を進献しましたが、天保15年(1844)の江戸城本丸火災の際に焼失しました。資料は、明治期に内務省が購入した弘賢旧蔵本です。屋代弘賢(1758 ~ 1841)は江戸中後期の国学者、幕臣(御家人、のち旗本)。能筆家、蔵書家でもあり、考証や故実の学に精通していました。全179 冊。内務省旧蔵。図は「雞冠木」(カエデ)。
江 戸 名 所 図 会 より「品川 海 晏 寺 」
【請求番号:174-0036】
斎藤長秋編、長谷川雪
旦
画。天保5年(1834)・同7年刊。江戸および江戸周辺地域を対象とした絵入り地誌。寛政年間(1789 ~ 1801)に江戸神田雉子町の名主斎藤長秋が編纂しました。その後、子の県麻呂(莞斎)、孫の月
岑
が増補・校訂を行い、天保5年、同7年の2回に分けて刊行されました。全20
冊。内務省旧蔵。
品川の海晏寺(現在の品川区南品川)は紅葉の名所。寺の裏手からは海を見渡すことができ、夕日に照らされた海と紅葉は絶景であったといいます。