天気図原図・昭和9年9月 東京気象台が最初の天気図を作成したのは明治16年(1883)でしたが、大正12年(1923)の関東大震災によってこれ以前の天気図は焼失してしまいました。当館には、大正12年以降の天気図が気象庁から移管されています。画像は、昭和の三大台風の一つである室戸台風が上陸した時間帯(昭和9年9月21日午前6時)の天気図です。高知県室戸岬付近に上陸し、その後北東方向に進んでいる台風の目をはっきりと見て取れます。 【請求番号:昭47 気象00133100】 拡大表示 天気図原図 詳しくはこちらから 霊憲候簿 れいけんこうぼ 『霊憲候簿』は、天文方の渋川景佑(かげすけ)(1787〜1856)が幕府の命を受けて作成した天文観測記録です。観測は天保9年(1838)11月に小石川三百坂の自宅内の測量所で始まり、同13年6月以降は、九段坂上の測量所で次男佑賢(すけかた)や多くの下僚の協力を得て、安政元年(1854)まで、17年間続けられました。子午線儀・垂揺球儀・象限儀等を用いた天文観測のデータのほか、毎日の天気や気温・気圧も記録されています。画像は、天保10年8月1日に観測された金環日食の記録です。 【請求番号:特006-0001】 拡大表示 霊憲候簿 詳しくはこちらから デジタルアーカイブはこちらから Vol.30 トップページへ