明治12年(1879)5月、印刷局長の得とく能のう良りょう介すけは、お雇い外国人キヨッソーネ等印刷局職員を伴い、約140日間に及ぶ古美術調査を行いました。調査の成果は、『国華余芳』と題し、明治14〜15年に多色石版図集及び写真帖として印刷局より発行されました。本書には、今では失われてしまった古器物などの図版も収められており、当時を知る貴重な記録となっています。