01. 全相平話

『全相平話』は、中国の歴史上の出来事を、フィクションを取り入れながら面白く講談した大衆向けの歴史物語で、元時代の至治年間(1321〜1323)に刊行されたものです。
本書は、現存する唯一のものであり、貴重な資料として世界的に知られています。「全相」とは、すべてのページに挿し絵があること、「平話」とは、史実を平易な言葉で面白く講談したものをいいます。『全相平話』には、五つの物語が収録されています。
なお、『全相平話』は、江戸幕府の蔵書庫である「紅葉山文庫」に収蔵されていたもので、昭和30年(1955)、国の重要文化財に指定されました。全5冊。
【請求番号 重002-0002】