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34. 宮原式水管汽罐の発明(宮原二郎)

展示資料は、明治37年、「宮原式水管汽罐」(特許第3014号)の発明の功績により、宮原二郎(1858―1918)に勲二等旭日重光章が下賜された際の文書です。

海軍技術将校だった宮原二郎は、通算16年にもおよぶ英国への留学で得た技術と経験を活かし、明治29年「宮原式水管汽罐」を発明しました。汽罐とはボイラーのことです。

宮原の汽罐は、木炭を燃料とした蒸気船だった当時の軍艦や商船に採用されました。宮原の汽罐は、価格が当時の世界標準の半分であり、給水・掃除が容易で、耐久性に富み、さらに燃費がよく、小型でありながら高馬力である点で、画期的な発明でした。そして、宮原式水管汽罐で高速化した日本海軍の活躍が日露戦争の勝利に貢献したことで、その性能は世界からも注目されました。

海軍機関総監勲二等工学博士宮原二郎以下二名叙勲ノ件
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