外交関係樹立(1972)

文化交流

文化交流取極

 昭和49年(1974)9月23日。
 ウランバートル。
 外交関係樹立を受けて、両国国民の友好関係及び相互理解を一層増進するため、学者、芸術家、科学者等の文化的活動に従事する者の交流や、共同学術調査の実施、講演、映画会及び美術展覧会のような文化的行事の開催などの分野で、両政府間で協力することが書かれています。
外交中央公文書館
01-1337
モンゴル人民共和国と日本の文化関係樹立に関する協定

経済協力

経済協力に向けた日モ会議

 昭和50年(1975)1月16日。
 S. ダムバダルジャー大使は、日モ経済関係の発展という最大の話題について議論するため、東京で高島益郎外務省アジア局長と会見しました。
国立中央公文書館(歴史資料館)
Fund-409, File-1, Unit-98
S. ダムバダルジャー駐日モンゴル人民共和国特命全権大使と高島益郎外務省アジア局長による、モンゴル・日本経済関係に関する会議の議事録

日本モンゴル経済協力協定(カシミヤ工場建設)

 昭和51年(1976)に両国が経済協力について合意しました。昭和52年(1977)から昭和55年(1980)までの4年間に日本側が総額50億円の無償援助を提供すること、これによりモンゴルにカシミヤとラクダの毛の加工工場が建設されることが決定しました。
 この協定は3月17日にウランバートルで柘植格大使とD. サルダン対外経済関係国家委員会議長・国務相によって署名されました。
外務省外交史料館
2019-0197
日・モンゴル経済協力協定(カシミヤ工場建設)

経済協力に関する協定の御署名原本

 昭和52(1977)年3月17日に調印された日本とモンゴルの経済協力に関する協定について、8月25日に御署名原本が公布されました。
 御署名原本とは、憲法、詔書、法律、条約、勅令などを上諭(天皇の裁可を示す文章)により公布する際の、御名(天皇の署名)・御璽(天皇の印)を付した文書の原本です。
 同協定に基づき、日本政府からの50億円(当時1700万ドル)の無償資金協力により 「ゴビ」カシミヤ工場が建設されることになりました。昭和56年(1981)に工場が竣工しモンゴルに引き渡されました。同工場は平成19年(2007)に民営化しました。
国立公文書館
御48671100
経済協力に関する日本国とモンゴル人民共和国との間の協定・御署名原本

日本からの補助金の活用

 昭和59年(1984)3月の資料で、日本政府の助成金で建設されたゴビのウール・カシミヤ工場でフル操業を行い、利益を増やしていくことが記述されています。
国立中央公文書館(歴史資料館)
Fund-409, File-1, Unit-145
日本政府の補助金の使用についての説明
 外交関係の樹立以降、大使の就任や大使館の設置、文化交流、経済協力の発展へと、両国の関係が広がりました。平成2年(1990)にモンゴルが民主化を迎えると、両国の交流はさらに緊密な関係へと発展していきます。
利用について
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