「ショップの掘り出し物」
久しぶりに国立公文書館のショップを覗いてみた。展示会場の入り口にひっそりと位置しており派手ではないが、掘り出し物がいろいろと隠れているので、ファンとしては定期的にチェックするのが欠かせない。
定番は、令和と平成のクリアファイルに、原本そのままが写されている憲法や終戦の詔書の絵葉書であるが、なんといっても明治・大正期の歴代内閣総理大臣の花押(署名)がレイアウトされているクリアファイルが書の力強さと個性が凝縮されていて格好良い。加えて、密かな人気があるのが「うつろ舟の蛮女」の文書を写したミニクリアファイルだ。異国風の文字やUFO のような図がなかなかシュールであり、史料でありながら物語性に満ちており、江戸の人々が抱いた驚きまで伝わってくる知的好奇心をくすぐる一品である。
絵葉書もまた、このショップの楽しみのひとつである。定期的に新作が加わり、題材は季節の草花や鳥、和菓子、干支の動物といった親しみやすいものから、江戸時代の猫の足跡を写したもの、魔除けとされる得体の知れない生き物まで幅広い。実際に手紙として使う機会は減ったが、とても美しいので家の一角に飾って楽しむこともできる。明治期の植物図をモチーフにしたトートバッグは一番高い商品なのであるがとても人気があるようだ。カラフルで実用的なつくりで流行に左右されず長く使えそうだ。
昭和100 年の展示では、どんな新作が並ぶのだろうか。今から楽しみである。