貴重な歴史資料を後世へ ~国立公文書館への寄贈・寄託~

国立公文書館では、個人の方等から、我が国の歴史的事実に関する
記録として現在及び将来の国民が利用するにふさわしい資料の
寄贈又は寄託を受けています。

ここでは、これまでに寄贈された資料のいくつかをご紹介します。

佐藤榮作日記

特別展で展示しました 特別展

 佐藤榮作首相の昭和27 ~ 50 年の日記(40 冊)。佐藤首相のご遺族より寄贈された『佐藤榮作関係文書』に含まれています。(平成23 年寄贈)

佐藤榮作日記31【請求番号:寄贈02101100】

沖縄復帰記念式典における佐藤首相の式辞

特別展で展示しました

 昭和47 年5月15 日に行われた沖縄復帰式典での、佐藤榮作首相による式辞の原稿。佐藤榮作内閣で首席秘書官を務めた楠田實が所蔵していました。(令和2年寄贈)

『楠田實旧蔵文書』【請求番号:寄贈03912100】

飯田半兵衛宛徳川家康書状

 織田信雄の家臣として徳川家康への取
次(交渉担当)を担っていた飯田半兵衛
に宛てられた、徳川家康発給の書状。飯
田家(岡山藩池田家家臣)に伝来したも
のです。(令和5年寄贈)

当館所蔵の江戸幕府の文書に関係

『飯田家旧蔵文書』【請求番号:寄贈04306100】

留守名簿

 第140 師団歩兵第402 連隊第2大隊の
『留守名簿』(陸軍の人事記録文書)。
同隊に所属していた方のご遺族より寄贈
されました。(令和3年寄贈)

当館所蔵の江戸幕府の文書に関係

『藤田稔旧蔵文書』【請求番号:寄贈03989100】

韓国併合関係記録

 戦前植民地の統治事務・監督などを
行っていた拓務省が、韓国併合に関す
る外務省の電報等を筆写したもの。
(令和3年寄贈)

『飯島稔旧蔵文書』【請求番号:寄贈04007100】

当館では、令和5年3月末現在、49件 9,360冊の寄贈・寄託文書を受け入れています。
資料の目録は、国立公文書館デジタルアーカイブで公開しています。

Q

どのような文書を寄贈又は寄託できますか?

A

当館では、次のような受入基準を設けています。
・ 国の重要な意思決定にかかわった国務大臣等の理念や行動を跡付けることが
 できる重要な情報が記録されたもの
・ 館が現に保存する特定歴史公文書等に記録された情報を補完することができ
 る重要な情報が記録されたもの
・ 国の機関の統合、廃止又は民営化等によって歴史公文書等が継承されること
 がなく、散逸するおそれが極めて高いもの

Q

寄贈又は寄託をした資料は、国立公文書館においてどのように利用されるのですか?

A

寄贈又は寄託の手続き終了から原則として1年以内に資料の目録が公開されます。閲覧室(東京本館)において資料の閲覧、写しの交付(複写)、展示などにより利用されることになります。

Q

受入基準に該当するかわからない資料の相談はできますか?

A

年代や内容が不明の文書でも、お電話やメールなどで資料についての情報を聞き取ったり、画像等により資料の概要を把握しますので、まずはご相談ください。

ご相談から寄贈又は寄託、保存・利用までの流れ
お問い合わせ先

国立公文書館 業務課資料収集係