江戸歳事記
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【請求番号:184-0012】
斎藤月岑編著、長谷川雪旦図画、長谷川雪堤補画。天保9年(1838)刊。江戸の年中行事を1月~12 月まで月日順に紹介した書。別名「東都歳事記」。江戸の寺社や名所を実地調査して記述したもので、江戸の年中行事、風俗、民俗を知る上で貴重な資料です。斎藤月岑(1804 ~ 1878)は、江戸時代後期の江戸神田雉子町の名主。全5冊。
画像は、隅田川での雪見の風景。資料の左側中央には屋形船が見えます。月見と同じように船を浮かべて雪を眺めることもありました。
薩長土肥四藩主による版籍奉還の上表
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【請求番号:公00123100】
明治2年(1869)1月、毛利敬親(長州)、島津忠義(薩摩)、鍋島直大(肥前)、山内豊範(土佐)の各藩主は、「版籍奉還」(天皇へ版〈土地〉と籍〈人民〉を返還すること)を願い出、他藩主もそれに倣い同様の上表を差し出しました。これは、すべての土地と人民は天皇のものとする「王土王民」の考えに基づいたものでしたが、混乱もなく行われたのは、各藩主が、版籍を奉還しても政府から再交付されると考えていたためと言われています。
同年6月以降、ほとんどの旧藩主は、旧藩の知藩事に任命されました。しかし、知藩事には、旧来の大名による領地支配とは違い、非世襲の地方行政官として、政府直轄地と同様の政策を行うことが求められました。