07. ほんちょうぞくもんずい

 『本朝続文粋』は、平安時代後期の漢詩文集です。後一条天皇(在位:1016〜1036)から崇徳天皇(在位:1123〜1141)までの約120年間に作られた漢詩文を蒐集・分類した書物で、平安時代中頃に編纂された『本朝文粋』の体裁に倣って作られました。
 本書は、現存する写本では最古の完本で、かなざわぶんの創設者とされる北条さねとき(1224〜1276、鎌倉幕府第三代執権である北条やすときの甥)が、文永9年(1272)に書写させたことが、奥書の記述からわかります。慶長7年(1602)、徳川家康の手に渡り、その死後に紅葉山文庫に収められました。昭和30年(1955)、国の重要文化財に指定されました。金沢文庫旧蔵。全13巻。

【請求番号 重001-0001】

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