08. ぐらさんそうしき

 『小倉山庄色紙倭歌』は、一般的には「小倉百人一首」の名前で知られ、藤原定家によって編まれた秀歌撰で、飛鳥時代の天智天皇から鎌倉時代の順徳院までの名歌100首が年代順に配列されています。元来は13世紀頃に鎌倉幕府の御家人である宇都宮よりつなの別荘「ぐらさんそう」を飾るために色紙として製作されたもので、現代でも親しまれている「歌がるた」として普及するのは江戸時代になってからのことです。
 本書は、「小倉百人一首」を金泥の下絵のある料紙に書写した豪華な装丁のかんぼんで、はこがきによれば江戸時代前期の狂歌作者として知られるほうぞうぼうしんかい(1626〜1688)が書写したものとされています。江戸時代前期書写。全1軸。

【請求番号 特033-0005】

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