『春秋列国志伝』は、周王朝の歴史を題材にした物語で、明時代(1368〜1661)に刊行されたものです。本書には『全相平話』「武王伐紂書」と同様の構図を持つ挿し絵があり、『全相平話』の影響を見ることができます。挿し絵には、九尾の狐が妲己に襲いかかる様子、「炮ほう烙らくの刑」を見て楽しむ紂王と妲己の姿が描かれています。全12冊。