テーマで学ぶ今号のアーカイブ「徳川家康」

傍註庭訓往来ぼうちゅうていきん おう らい

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御書物奉行誓詞

【請求番号:204-0216】

 江戸時代には、読み書きそろばんなどを教える寺子屋(手習塾)が全国に普及し、庶民の高い識字率を支えました。
 「傍註庭訓往来」は、寺子屋の教科書として広く利用された「庭訓往来」「古状揃(こじょうそろえ)」「寺子教訓往来」「商売往来」「実語教(じつごきょう)」「童子教(どうじきょう)」を合わせ綴じたもので、安政5年(1858)に刊行されました。往来物とは、手紙のやりとりの模範文例など日常生活に必要な事柄を教材として編集したものです。画像は「庭訓往来」新暦3月頃の往信です。

各大学区全図届

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古器旧物各地方ニ於テ保存

【請求番号:公01194100】

 明治政府は教育の整備を進めるため、明治5年(1872)8月2日に学制を発布しました。学制では、学校制度を実施するための学区制も定め、全国を8つの大学区に分け、その下に中学区、小学区を置き、各学区にそれぞれ大学校・中学校・小学校を1校ずつ設置することとしました(大学区は翌年に8区から7区に変更)。
 画像は、明治7年に文部省から太政官に送付された大学区の区割りを示す図です。