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35.泰西国法論たいせいこくほうろん
『泰西国法論』は、ライデン大学で西周とフィッセリングの授業を受けた津田真道(つだまみち 真一郎。1829-1903)が、帰国後、オランダ語で筆記した講義内容を訳したもの。慶応2年(1866)に稿が成り、同4年に開成所から出版されました。泰西国法とは西洋諸国の国内法のことで、さまざまな法と政治体制について解説し、国民の権利や宰相の責務、国の財政の改善法なども具体的に記されています。
津田真道は津山藩の出身で、蕃書調所に出仕してオランダに派遣され、帰国後は開成所教授職を拝命。維新後は刑法等の編纂にたずさわり、貴族院議員も務めました。全4冊。
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