国立公文書館では、平成25年6月11日(火)、福岡県において「国際アーカイブズの日」記念講演会を開催しました。
「国際アーカイブズの日」記念講演会は、平成19年11月に、国際公文書館会議(ICA)(1948年6月9日、ユネスコの支援を得て設立)が設立60周年を記念して、6月9日を「国際アーカイブズの日」と定め、加盟各国において記念行事等の開催を呼びかけてきたことに呼応し、平成20年度から開催しているものです。
講演会には、国及び地方が設置する公文書館、アーカイブズ関係機関等から111名の出席がありました。
講演会の冒頭、当館の加藤館長から、平成25年10月に中国の成都で開催される国際公文書館会議東アジア地域支部(EASTICA)第11回総会及びセミナーなどについて紹介がなされるとともに、本講演会を通じて、我々アーカイブズに関わる者がその使命と責務を自覚するとともに、国民一人一人が自らの共有財産である記録の重要性を改めて認識する気運を醸成することが出来るよう参加者に強くアピールしました。
【講演】
九州大学大学文書館の折田悦郎教授からは「大学アーカイヴズの現状と課題−九州大学の場合−」と題し、九州大学大学文書館の前史から、現在に至るまでの活動の紹介及び今後の課題等についてご講演いただきました。
引き続き、福岡県立大学の森山沾一副学長からは「日本初世界記憶遺産山本作兵衛コレクションの保存・活用−世界記憶遺産達成の経過と課題−」と題し、世界記憶遺産の概要や山本作兵衛コレクションが世界記憶遺産に指定されるまでの経過、福岡県立大学における保存・活用体制についてご講演いただきました。
折田九州大学教授講演
森山福岡県立大学副学長講演