平成24年度子ども霞が関見学デーに出展し、「公文書ってなんだろう?」と題したプログラムを通じて、公文書の大切さや公文書館の仕事をアピールしました


 「子ども霞が関見学デー」は、親子のふれあいを深め、子どもたちが夏休みに広く社会を知る体験活動の機会とするとともに、政府の施策に対する理解を深めてもらうことを目的に、各府省庁などが参加して実施しているイベントです。今年は、8月8日(水)、9日(木)の2日間にわたって開催されました。
 国立公文書館は、内閣府の会場に出展し、子どもたちに公文書の大切さや公文書館の仕事について、楽しみながら、よりよく理解してもらうため、
 ○「世界に一つだけの君の本を作ってみよう!」
 ○「遊ぼう!パネルカードゲーム!」
のコーナーを設けて体験・参加型のプログラムを展開しました。
 当館所蔵資料の画像(トンボ、チョウ、カッパなど)を塗り絵の和綴じ本にした、「世界に一つだけの君の本を作ってみよう!」では、子どもたちが絵に思い思いの色を塗り、真剣なまなざしで糸を通していました。また、当館ホームページのデジタルギャラリーから選んだ画像(江戸城の絵図、明治時代の切手の見本、洞爺湖サミットの広報パネルなど)を神経衰弱ゲームにアレンジした、「遊ぼう!パネルカードゲーム!」では、親子や兄弟姉妹が絵の特徴を声に出し、夢中でカードを取り合いました。どちらのコーナーも、多くの参加者、それを囲む見物客であふれ、大いに盛り上がりました。
 さらに、このイベントがロンドンオリンピックの期間中だったことに合わせて、日本による過去のオリンピック招致活動やオリンピック開催の歴史をテーマにしたパネルを展示したり、当館ホームページのコンテンツを体験できるコーナーも設置しました。昭和15年に東京オリンピックの開催が予定されていたとは知らなかったとの感想や、夏休みの自由研究の参考になるという言葉をいただくなど、こちらもたいへん好評でした。

上段はカードゲーム、下段は本作りを楽しむ子どもたち