参議大隈重信伊藤博文奏議農商務省を設置し職制創定の件（明治１４年）
明治１４（１８８１）年４月に農商務省が設置されましたが、その前年に大隈、伊藤の両参議が農商務省設置を要望する建議を出したのが契機となりました。<1>農商務の事務が重要であるにもかかわらず、内務、大蔵両省に分属し、事務が重複し、予算も無駄が生じ、かつ施策も不十分であるので、これを統合して１省とすべきこと、<2>欧州諸国に於いても農商務省は独立していることを理由としています。
発足時の農商務省には、官房のほか、書記、農務、商務、工務、山林、駅逓、博物、会計の各局が置かれました。。
