日・オマーン共同声明において、オマーン側から当館の取組について感謝の意が表明されました


安倍総理大臣は平成26年(2014)1月9日(木)から10日(金)まで、オマーン国を訪問し、カブース・オマーン国王と首脳会談を行い,日本国とオマーン国との間の安定と繁栄に向けた包括的パートナーシップの強化に関する共同声明(骨子[PDF]/英文 [PDF]/和文仮訳 [PDF])を発表しました。声明の「3. 教育・文化分野における協力」では、当館とオマーン国立公文書庁との協力について、下記の文言が盛り込まれました。

「双方は、日本国立公文書館とオマーン国立公文書庁との協力に関して満足の意を表明した。オマーン側は、公文書に関する情報交換及び公文書の保存や修復の分野での専門的なトレーニング・プログラムのオマーン国への提供に関して日本国が行う取組について感謝の意を表明した。」(外務省和文仮訳より)

当館では、平成20年(2008)のハイサム・オマーン遺産文化大臣のご来館及び上川公文書管理担当大臣(当時)のオマーン国訪問を契機に、オマーン国立公文書庁と交流しており、平成22年から、毎年オマーン国立公文書庁修復保存担当者を研修生として受け入れています。平成25年までに合計8名の修復技術研修生に、日本の伝統的な綴じの技術、和紙を使った修復方法等の研修を行いました。


  • 日本の伝統的な修復技術に取り組む研修生(平成25年11月)

    日本の伝統的な修復技術に取り組む研修生(平成25年11月)

  • 和糊の作成方法を実習する研修生(平成25年11月)

    和糊の作成方法を実習する研修生(平成25年11月)