この度、6月1日付けで独立行政法人国立公文書館長を拝命いたしました。
私は、平成20年2月に発足した公文書のあり方に関する有識者会議の委員を務めてより、公文書館や公文書管理のあり方とその重要性について、大きな関心を抱いておりました。
公文書管理の法制化により、当館は公文書管理及び公文書館制度を支える中核的な機関として、退任された高山正也前館長の優れたリーダーシップのもと、組織としても充実していくことができました。
今後、公文書管理法の見直しや独立行政法人等改革など、当館のあり方に関わる状況は、再びめまぐるしさを増していくものと思われます。甚だ微力ではございますが、ようやく制度としての礎が築かれた我が国の公文書管理や公文書館が、さらに国民一人ひとりに開かれたものとして発展できるよう、職員と一丸となって取り組んでまいる所存です。
当館の取組に多くの皆様から御理解と御支援を賜りますようお願い申し上げて、就任の御挨拶とさせていただきます。
平成25年6月3日
独立行政法人国立公文書館長 加藤 丈夫