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松方正義

 第4代、第6代内閣総理大臣。父は薩摩藩士松方善蔵。幼名金次郎。薩摩藩郡奉行、船奉行を歴任。明治維新後、日田県知事として治績をあげます。明治4(1871)年、租税権頭。明治6(1873)年に開始された地租改正事業に従事。明治11(1878)年、パリ万国博覧会副総裁として、フランスに派遣。その際、欧州を視察。帰国後、明治13(1880)年内務卿。
  明治14年の政変後、大隈に代わり、参議兼大蔵卿。西南戦争後の厳しい財政運営のなか、日本銀行の設立と紙幣整理に取り組みますが、デフレがおこり、困窮した農民が福島や秩父などで反乱を起こします。
  松方は、内閣制度発足後、大蔵大臣となって以来、通算10年以上も蔵相を務めています。首相としては、貨幣法を公布して金本位制を実施するとともに、台湾銀行法を公布するなど、日本の資本主義の発展に寄与しました。大正6(1917)年内大臣。大正13(1924)年死去。

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