刑法については、不敬罪の廃止や姦通罪の廃止などについて議論されます。臨時法制調査会の答申では、「姦通罪に関する規定を削除し、これを道義及び民法上の問題に譲ること」として、姦通罪は廃止することとされていました。
これに対し、不敬罪については、「不敬罪の意義を明確ならしめること」とされており、廃止に触れてはいませんでした。しかし、総司令部との交渉の結果、昭和22年10月26日に公布された「刑法の一部を改正する法律」では不敬罪も廃止されます。