簿冊番号:類01677
戦争抛棄ニ関スル条約ヲ批准セラル
昭和3年(1928)8月27日、不戦条約(正式には、戦争抛棄ニ関スル条約」と言います。)がパリで締結されました。同条約は、昭和4年(1929)6月27日批准、7月25日に公布されました。同条約は、国家の政策の手段としての戦争の放棄と国際紛争の平和的解決を規定しました。日本では、この条約の第1条にある「人民の名において」という文言が憲法に規定する天皇の統治大権に反するのではないかとの議論が巻き起こりました。田中内閣は、この文言が日本には適用されないと宣言した上で批准することとしました。掲載資料は、同条約批准時の裁可書です。