昭和2年(1927)3月

金融恐慌が発生する

簿冊番号:別00223

資料名等

依願免本官 内閣総理大臣 若槻礼次郎

解説

大正9年(1920)の戦後恐慌、大正12年(1923)の関東大震災など、第1次世界大戦後の日本は慢性的な不況に中にありました。昭和2年(1927)3月、第1次若槻礼次郎内閣の片岡直温大蔵大臣の議会での「失言」をきっかけにして、銀行の取付けが相次ぎ、金融恐慌が始まりました。若槻内閣は、経営危機に陥った台湾銀行に対して日本銀行から非常貸出しをすることによって同行を救済する緊急勅令案を上奏し、枢密院に諮詢の手続きをとりました。枢密院は、この緊急勅令案を否決。若槻内閣は総辞職しました。掲載資料は、若槻総理の辞表です。

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