おしえて、こぶんちょさん!! 国立公文書館の最新トピックスを、当館広報担当のこぶんちょさんが紹介します。読者と作る写真展を開催! テーマに沿った写真を募集します。10/5(土)〜11/10(日) 期間中無休  於:国立公文書館東京本館 令和元年秋の特別展 天皇陛下御即位記念 「行幸―近現代の皇室と国民―」と

 明治維新後、近代化の進展とともに、天皇を中心とする皇室の情報は様々な形で国民に伝えられました。特に、各地で行われる行幸啓は、多くの国民が皇室を身近に感じる機会になりました。その後も、現在に至るまで、行幸啓は皇室と国民を近づける重要な行事として行われる一方、その内容やスタイルは、時代に合わせて変化していきます。
 本展では、天皇陛下の御即位を記念し、明治初期の明治天皇による大坂行幸から、現在の行幸啓まで、近現代の行幸啓の歴史と、皇室と国民の関係について、当館所蔵の公文書や関係機関所蔵資料からご紹介します。




「大正大礼記録」


 大正4年(1915)11月、大正天皇の即位の礼と大嘗祭(だいじょうさい)が京都御所で行われました。大正天皇は京都へ行幸し、儀式に臨みました。これらの儀式は詳細に記録され、『大礼記録』としてまとめられました。同記録には、上の資料のような文書のほかに、写真や絵図が含まれ、儀式の華やかな雰囲気を伝えています。下の写真は、行幸の際に運行された宮廷列車(御召列車)です。



「新日本建設ニ関スル詔書」

 昭和21年(1946)1月1日、「新日本建設ニ関スル詔書」が発せられました。詔書では、敗戦後の困難な状況の中でも、天皇は国民とともにあり、その関係は「終始相互ノ信頼ト敬愛」によって結ばれ、「単ナル神話ト伝説」によるものではないことが述べられています。その後、同年2月から、昭和天皇による戦後巡幸(じゅんこう)が開始され、昭和29年までに、当時、米軍の施政権下にあった沖縄を除く、都道府県を行幸されました。




記念講演会 (御厨貴氏、古川隆久氏)
10/26(土)13:30〜15:40 展示解説会 10/16(水)11:00〜 国立公文書館4階会議室




「元号(令和)の書」
複製を公開しています

 5月25日(土)より、元号(令和)の書の複製が公開されました。この資料は、4月1日(月)に菅義偉内閣官房長官により新元号が発表された際に使用された墨書を複製したものです。
 複製の大きさは実物と同じ縦39.6センチ、横29.6センチ。実物と同じ和紙や額縁を使うなど、忠実に再現されています。

「元号(令和)の書」の複製