国際公文書館会議太平洋地域支部(PARBICA)によるガイドライン


国際公文書館会議太平洋地域支部(Pacific Regional Branch of the International Council on Archives、PARBICA)では、PARBICA事務局をはじめ、 加盟するオーストラリア国立公文書館及びニュージーランド国立公文書館等により、記録/アーカイブズ管理の向上と、太平洋地域の政府のガバナンス支援につなげるため、 主にPARBICA地域内の政府機関や公共機関の記録管理者に対し普及させることを目的に、「善き統治のためのレコードキーピング・ツールキット」(Recordkeeping for Good Governance Toolkit)」を策定しています。24のガイドラインで構成される本ツールキットは、国際公文書館会議(International Council on Archives、 ICA)のオンライン研修(「入門:記録管理」)にも使用されるなど、国際的なアーカイブズ分野で幅広く参考にされています。
 この度、国立公文書館では、PARBICAの許可を得て、以下のツールキットを構成する3つのガイドラインの日本語版を作成しました。

本ガイドラインは、災害時の被害を最小化し、被害の迅速な回復を図るために、平常時から災害に備えておくための「災害防備計画」の策定にかかるものです。

本ガイドラインは、災害の発生中及び発生直後において、所蔵資料の被害を評価し、所蔵資料を移動させ救出するまで、効果的な対応を組み立てるための「災害対応計画」の策定にかかるものです。

本ガイドラインは、災害発生後、所蔵資料の被害評価チェックを行い、対処する資料の梱包、救出を経て、通常の運営に戻すまで、実効性のある復旧を行うための「災害復旧計画」の策定にかかるものです。