国際公文書館会議(ICA)による各種記述標準


「公文書等の目録作成」は、アーキビストの職務の一つであり、この職務を遂行する上で、「国際的な標準化を視野に入れた目録記述に関する理解」が求められています。「国際的な標準化を視野に入れた目録記述に関する理解」とは、具体的には、 「アーカイブズの記述に関する国際標準(International Council on Archives(ICA)策定の各種標準の基本的な考え方について理解し、それらを所蔵資料の目録記述に適用できることです。
 ここには、ICA策定による目録記述にあたって参考となる、各種標準(英語版及び日本語版)を掲載しています。

「国際標準アーカイブズ記述第2版(General International Standard Archival Description Second Edition)」は、国際公文書館会議(International Council on Archives, ICA)が策定した、アーカイブズ資料の編成や記述を行う上での基礎となる、国際標準のひとつです。

団体、個人、家に関する国際標準アーカイブズ典拠レコード(International Standard Archival Authority Record for Corporate Bodies, Persons and Families )は、アーカイブズの作成及び管理に関わる団体、個人、家に関する、「アーカイブズ典拠レコード」を作成するための手引きとして策定されました。アーカイブズ典拠レコードは、アーカイブズ記述におけるアクセスポイントの作成及び利用を制御し、記録作成者同士の相互の関係や、作成者と作成された記録、その他の情報との関連性を記述する際に役立つものです。

機能の記述に関する国際標準(International Standard for Describing Functions)は、アーカイブズの作成及び維持管理に関わる団体の機能を記述するための手引きとして策定されました。ここでいう「機能」とは、法律や政策等の、なぜ記録が作成されその後使用されたかや、記録が果たすよう設定された組織内の目的、活動、職務、業務プロセスなどのコンテクスト情報のことです。

アーカイブズ所蔵機関の記述に関する国際標準(International Standard for Describing Institutions with Archival Holdings)は、アーカイブズ所蔵機関に関する記述の標準化のため策定されたものです。