第1問これは、学制の制定にあたり、その趣旨を広く人々に伝えるために出された太政官布告に関する記録です。「学事奨励に関する太政官布告(被仰出書)」とも呼ばれます。学制の理念を表すものとして、赤枠の部分には、「邑に不学の戸なく家に不学の人なからしめん事を期す」とあります。この説明として正しいものはどれでしょうか?

解答のヒント: 「邑」は村落のことで、地域社会をさします。また、「戸」は「家(イエ)」という意味で用いています。

第1問 解説学制では、新たな教育の理念として、「国民皆学」を掲げていました。
学制の趣旨や理念を説明するために出された「学事奨励に関する太政官布告」では、学ぶことは誰にでも必要なことであり、特定の身分の人たちだけが学問を修めればよいという考えは改めなければならないと強調した上で、どの村のどの家の人であっても教育が受けられないということはないようにすると述べられています。

第2問これは、明治19年(1886)に小学校令を公布したときの文書です。にあてはまる言葉は何でしょうか?

第2問 解説明治19年(1886)に制定した小学校令では、小学校を「尋常(じんじょう)」と「高等」の2段階に分け、学齢期の児童に尋常小学校で4年間の教育を受けさせることは、児童の父母や後見人等の義務であることが明記されました。しかし、授業料を負担する必要があったため、学校に通えない子どももいました。

第3問明治24年(1891)に小学校の設備を定めた規則では、学校に備える校具の1つとして掛図(かけず)が挙げられています。次のうち、掛図はどれでしょうか?

解答のヒント: 「掛図」は、教室内に掲示するなどの仕方で使用されていました。

第3問 解説Aは、明治6年(1873)に文部省が刊行した「博物図」です。動物図5図、植物図5図の計10図で構成されています。このうち、画像の資料は、動物図第1図「獣類一覧」です。
Bは、明治19年(1886)に小学校令を公布したときの文書です。
Cは、明治4年(1871)に文部省が西洋文化を理解するために作成した「泰西訓蒙図解」というタイトルの絵事典です。序文には、子どもでもわかりやすいよう絵を用いて書かれたことが記されています。
Dは、小学校の設備について明治24年(1891)に規則を定めたことに関する記録です。この規則では、掛図を校具として備える旨が記されています。

第4問小学校令は、何度も改正され、制度の改革が行われました。
以下の資料は、明治19年(1886)に制定された小学校令と、明治33年(1900)改正の第3次小学校令、明治40年(1907)改正の第5次小学校令から、それぞれ条文の一部を抜き出したものです。資料を古い順に並べたものはどれでしょうか?

解答のヒント:第3次小学校令では授業料について、第5次小学校令では義務教育期間について、それぞれ大きな改革がありました。

第4問 解説第3次小学校令では、義務教育期間における授業料が廃止され、第5次小学校令では、義務教育期間が6年間となりました。
Bの資料における第18条には、尋常小学校の修業年数を6年とする旨の記載があります。また、Cの資料における第57条では、尋常小学校における授業料は徴収しない旨の記載があります。
よって、Aが明治19年の小学校令、Cが明治33年改正の第3次小学校令、Bが明治40年改正の第5次小学校令となります。

第5問これは、明治5年(1872)に学制を制定したときの記録で、教育制度について優先して着手すべきことがらが書かれています。次のうち、資料中に書かれていないものはどれでしょうか?

解答のヒント:資料の赤枠内には、それぞれ次のように記されています。

一、厚く力を小学校に用うべき事
一、速やかに師表学校を興すべき事
一、一般の女子、男子と均しく教育を被らしむべき事
一、各大区中、漸次中学を設くべき事
一、生徒階級を踏む、極めて厳ならしむべき事
一、生徒成業の器あるものは、務めてその大成を期せしむべき事
一、商法学校、一、二所を興す事
一、凡そ諸学校を設くるに新築営繕のごときは務めて完全なるを期す事
一、反訳の事業を急にする事

第5問 解説資料では、「厚く力を小学校に用うべき事」とあり、小学校の整備を重視することが示されています。まず、基礎教育のしくみを整える必要があるとしており、基礎がなければいかなる学業も成り立たたず、櫓のない船のようにうまく進むことができないと比喩を用いて説明されています。

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