簿冊番号:任B02014
貴族院議員美濃部達吉貴族院議員ヲ免スルノ件
東京帝国大学法学部教授美濃部達吉の憲法学説(「天皇機関説」)に対して、昭和10年(1935)2月18日貴族院で貴族院議員菊池武夫が「国体に対する緩慢なる謀叛」であると非難し、政府に断固たる措置を求めたことから「天皇機関説事件」が始まります。国家主義団体や在郷軍人会、立憲政友会などが天皇機関説攻撃を繰り広げるなか、政府は、8月と10月に声明を発表し、天皇機関説を「国体に悖」るものであるとして排撃し、美濃部は貴族院議員を辞職することとなりました。掲載資料は、美濃部の貴族院議員辞職時の裁可書です。