明治22年(1889)10月

大隈重信外相が条約改正交渉反対派の青年に負傷させられる

簿冊番号:類00387

資料名等

大隈外務大臣退朝ノ途兇徒ノ為メニ負傷ス

解説

黒田清隆内閣の外務大臣大隈重信は、条約改正交渉にあたり、明治22年(1889)アメリカ・ドイツ・ロシアとの間で新たな条約の締結に成功しました。しかし、外国人被告事件で大審院に外国人裁判官を任用することや重要法典を編纂・公布することを約していたことが明らかになると、国内では反対論に火がついて国論を二分する事態となりました。同年10月18日、閣議を終えた大隈外相は、外務省の門前で玄洋社員来島恒喜の投じた爆弾で右足切断の重傷を負い、条約改正交渉も中止となりました。掲載資料は、事件を報じる官報の抄録です。

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