06 関東大震災@ー地震の被害状況ー

 関東大震災は、大正12年(1923)9月1日午前11時58分に発生しました。昼食時の火の使用と重なったこともあり、建物の倒壊とともに多くの火災が発生しました。約10万5千人の犠牲者のうち、約9割が火災による犠牲者と言われており、東京では中心部の約40%が焼失しました。火災での被害が大きくなった原因としては、地震発生が昼食時と重なったこと以外には、当日関東地方で強風が吹いていたこと、当時の東京市、横浜市などでは街並みが乱雑で今日以上に人口密度が高かったにも関わらず、消防設備が不十分であったことなどがあげられます。資料は、東京市内の火災延焼経路を示した図です。赤丸印は火災発生地域、矢印は延焼経路を示しています。一箇所で約3万8千人もの犠牲者を出した陸軍被服廠ひふくしょう跡(現東京都立横網町公園)には、ひときわ大きな赤丸印がついており、旋風を伴う火災であったことが記されています。

火災延焼状況
請求番号:ヨ369-0026
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