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肥前州産物図考

写真:肥前州産物図考

肥前国唐津藩(現在の佐賀県)の主な産業について、色彩画を添えて解説した図録です。作者の木崎盛標(きざきもりたか)は正徳元年(1711)の生まれ、宝暦12年(1762)三河国岡崎から唐津に入った水野忠任にしたがって唐津に来住し、軍学をもって同藩に仕えました。62歳の安永2年、見聞した捕鯨の状況を「鯨一件の巻」に記したことが同書の最初になります。その後、安永2年(1773)から天明4年(1784)までの十年余をかけて、詳細な挿絵を添えて本書が書かれたこと知られています。当館の所蔵本は折り本仕立てで、全8冊になります。現在の佐賀県鎮西町に属する周囲14キロの馬渡島(まだらじま)では、唐津藩による馬の放牧が行われていました。毎年2月に行われていた、放牧地から馬を集める駒取りの様子が描かれています。原図サイズ:長さ600cm×幅30cm

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