宝永7年(1710)の琉球王尚益の使節の江戸城登城の行列です。徳川幕府の将軍の代替わりの慶賀及び琉球王の襲位の謝恩の使者が江戸へおも向くことを「江戸上り」と称していました。この年の「江戸のぼり」は同年7月2日に琉球を出発し、翌正徳元年3月22日に琉球に帰着しました。このときの使節は、総勢168名にのぼり、江戸時代で最大のものといわれています。慶賀使美里王子・謝恩使豊見城(とみぐすく)王子、副使富盛親方(慶賀)・与座親方(謝恩)他の使節の一行が描かれています。赤い大きな傘は「涼傘」と呼ばれ、虎の旗印は、琉球使節の特徴的モチーフです。原図サイズ:長さ1240cm×幅30cm