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北槎聞略(器材・装身具等 )

写真:北槎聞略(器材・装身具等 )

寛政4年(1792)、ロシア使節ラックスマンとともに帰国した大黒屋光太夫の見聞に基づいて、同6年幕府の医師桂川甫瑞が著述し、幕府に上呈したものです。光太夫が天明2年(1782)、ロシアに漂着して後、約10年間のロシア滞在中の行動のほか、ロシアの地理・歴史・産業・風俗等が12冊にわたって記述されています。地図10枚のほか、光太夫が持ち帰った什器・衣服等について、彩色図として模写し、二巻の巻物にまとめられています。平成5年国の重要文化財に指定されました。光太夫はエカテリーナ二世(1762-96)に厚遇されたといわれています。エカテリーナ二世の肖像を描いた掛版や、時計、顕微鏡等が詳細に模写されています。原図サイズ:長さ1378cmx 紙幅29cm。

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