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出羽国米沢城絵図

写真:出羽国米沢城絵図

正保城絵図は、正保元年(1644年)に幕府が諸藩に命じて作成させた城下町の地図です。城郭内の建造物、石垣の高さ、堀の幅や水深などの軍事情報などが精密に描かれているほか、城下の町割・山川の位置・形が詳細に載されています。各藩は幕府の命を受けてから数年で絵図を提出し、幕府はこれを早くから紅葉山文庫に収蔵しました。幕末の同文庫の蔵書目録『増補御書籍目録』には131鋪の所蔵が記録されていますが、現在、当館では63鋪の正保城絵図を所蔵しています。昭和61年(1986)国の重要文化財に指定されました。米沢平野の中央に位置し、別名松ケ岬城、舞鶴城と呼ばれていました。慶長6年(1601)上杉景勝(1555-1623)が移封されていらい、代々上杉氏の居城となり、明治維新まで続いています。当時の城主は、三代目の上杉綱勝(1639−64)です。本丸の周囲に二の丸があり、これを囲む総構の構成になっています。原図サイズ:東西297cm×南北236cm

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