昭和6年(1931)12月

金輸出が再び禁止される

簿冊番号:類01755

資料名等

銀行券ノ金貨兌換ニ関スル件ヲ定ム

解説

昭和5年(1930)1月、日本は金解禁に踏み切りましたが、世界恐慌の中、正貨の大量流出、物価の大幅下落、企業経営の不振、失業の増加など深刻な恐慌に陥りました。しかし、浜口内閣と第2次若槻礼次郎内閣は緊縮財政路線をつづけたため、三月事件・十月事件などクーデター未遂事件が発生するなど、社会不安が募りました。昭和6年(1931)12月13日に成立した犬養毅内閣は、同月13日金貨・金地金の輸出を許可制とし、事実上金輸出を禁止しました。掲載資料は、金輸出禁止に伴い、日本銀行券などの金貨兌換を原則禁止することを決定した閣議書です。

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