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旗本御家人II 幕巨たちの実像
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異才の幕臣たち

高橋景保(たかはしかげやす)(1785-1829)

高橋景保、通称は作左衛門。観巣、求己主人ほかの号あり。天明5年(1785)、高橋至時(大坂定番の同心。のちに江戸に召されて天文方となる)の長男として大坂で誕生。享和元年(1801)12月、学問所の素読吟味に及第し賞を得る。文化元年(1804)4月、亡父の跡を継ぎ、天文方に。同11年(1814)2月、書物奉行兼天文方に昇進。この間、伊能忠敬の全国測量事業を監督し、幕府の命で『日本辺界略図』『新訂万国全図』等の地図を作成。あわせて西欧の文献の翻訳・校訂や満州語の研究に努める。文政9年(1826)に江戸でシーボルトを訪問。その際に日本地図など国外持出し禁止の資料を渡したことが発覚し、同11年に家宅捜索を受け、同12年(1829)2月、獄中で病死。45歳。

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