今月のアーカイブ |『日本国開闢由来記』(にほんこくかいびゃくのゆらいき)
閉じる

今月のアーカイブ |『日本国開闢由来記』(にほんこくかいびゃくのゆらいき)

+画像を拡大

今月の資料は、日本神話について描いた幕末の絵入り本『日本国開闢由来記』【請求番号:二〇四‐〇一四〇】(一般的な書名は『大日本国開闢由来記』)です。作者は江戸時代後期に活動した平野元良(ひらのげんりょう)。有名な日本神話のエピソードを『古事記』などの古典から抄出し、平易に書き改めました。さらに、幕末の人々に親しまれていた「読本」(よみほん:江戸時代後期の長編伝奇小説)のスタイルを取ることで、娯楽作品として出版することにより多くの読者を獲得しました。当館所蔵の資料は、安政三年(一八五六)初版、万延元年(一八六〇)再版の『日本開闢由来記』で昌平坂学問所の旧蔵書。豪華な多色刷りの口絵が多く掲載されています。画像は、草原に火を放たれて窮地に陥った日本武尊(「ヤマトダケノミコト」または「ヤマトタケル」)が、剣を振るって、草を薙いで火を避けている場面。この場面が、宝剣の「草薙剣」(くさなぎのつるぎ)の名の由来となりました。この絵を担当した絵師は、当時、絶大な人気を誇った浮世絵師・歌川国芳(うたがわくによし)です。国芳の力強い絵と共に、日本神話の世界を見ていきましょう。

請求番号:二〇四-〇一四〇

国立公文書館トップページへ

Copyright©2007 NATIONAL ARCHIVES OF JAPAN. All Rights Reserved.