今月のアーカイブ |『安南紀略藁』(あんなんきりゃくこう)
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今月のアーカイブ |『安南紀略藁』(あんなんきりゃくこう)

平成二十五年(二〇一三)は日本とベトナムが昭和四十八年(一九七三)九月二十一日に外交関係を樹立してから四十周年にあたる年です。そこで今月は、四十周年を記念して当館所蔵のベトナムに関連する資料から『安南紀略藁』(あんなんきりゃくこう)をご紹介します。『安南紀略藁』は、長崎奉行手附出役であった近藤重蔵(諱は守重、一七七一〜一八二九)が、文献や聞き取り調査などを駆使して寛政八年(一七九六)に完成させた、安南(現在のベトナム)の歴史・風俗・言語・地誌等に関する書物です。十八世紀末、開国や通商を求める外国船が出没する状況から、長崎奉行中川忠英の下では周辺諸国の情報が収集され、その一環として本書が著されたともいわれています。二巻三冊から成り、第一巻一冊目には「国号及往来之事」「書翰之事」「物産之事」「雑図 (御朱印、金札、広南鏡)」が、二冊目には「甲寅漂民始末」が、第二巻には「本伝」「管司世系」「形勝名蹟」「交易」「名官」「人物」「方言」「安南図説」などが記載されています。著者の近藤重蔵は、寛政七年(一七九五)から二年間長崎奉行所に務め、寛政十年(一七九八)から文化四年(一八〇七)の間に、蝦夷地に五度赴き、文化五年(一八〇八)から十一年間、江戸城紅葉山文庫の書物奉行も務めた人物で、地理学者、書誌学者として知られています。 安南紀略藁 安南紀略藁 紅葉山文庫 紅葉山文庫

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