第1回ICA年次会合等参加報告


1 ICA年次会合

国際公文書館会議(ICA)の第1回年次会合が、2013年11月23日(土)・24日(日)にベルギーのブリュッセルで開催されました。ICA年次会合は、平成23年まで57年にわたって開催された国際公文書館円卓会議(CITRA)が改組されたものです。参加資格がA会員(連邦/国立公文書館等)及びB会員(専門職団体・教育機関等)に限定されていたCITRAと異なり、年次会合にはC会員(地方公文書館・国際機関等)及びD会員(個人)を含むすべてのICA会員が参加可能です。今回は約100ヶ国から約500名が参加しました。

11月23日(土)・24日(日)の専門プログラムは、「説明責任、透明性、情報へのアクセス」をテーマに、基調講演の他、5つのセッション計15の分科会から成り、60名以上の発表者が登壇しました。

第2セッションの分科会「記録管理と政府の取組み」では、「政府の諸活動を現在及び将来の国民に説明する責務を全うするために―日本政府の挑戦」と題して当館の加藤丈夫館長が発表を行い、公文書管理法下における行政機関及び当館の責務、日本の一元的文書管理システムやデジタルアーカイブについて情報を発信しました。

また、これら専門的なプログラムと並行して、ICA関係の運営会合が行われました。11月22日(金)に国立公文書館長フォーラム及び国際アーカイブズ開発基金理事会、11月23日(土)にICA総会が開催され、それぞれ館長、フェロー等が出席しました。

国立公文書館長フォーラムでは、データ保護、プライバシー、著作権といったアーカイブズを取り巻く様々な課題に、フォーラムとしてどのように取り組むべきかが議論されました。各国政府の影響力をもつ人物への働きかけや産業界との連携に向けて、ポジション・ペーパー(政策方針)を策定することを確認しました。続いて年次会合のテーマを受けた発表とパネルディスカッションが行われました。

年次総会では、新しい内部規則が承認されました。内部規則はICAの運営に必要な細則を定めるものです。今回は、(1)総会における加重投票制度の票の配分、(2)ICA役員選挙手続、(3)フェロー制度に関する規則案が諮られ、いずれも承認されました。(1)については、A会員(国立公文書館等)が4票、B会員(専門団体等)が2票、C会員(地方公文書館・国際機関等)が1票を与えられることとなり、即日適用されました。また、2015年の年次会合開催地として、モザンビークが正式に承認されました。この他、次の年次会合について、開催地のジローナ(スペイン)がプレゼンテーションを行い、2014年10月11日〜15日に「アーカイブズと文化産業」をテーマに行われることが発表されました。

2 フランス国立公文書館視察

館長等が2013年11月25日(月)にフランス国立公文書館パリ館を、26日(火)にピエールフィット館を視察しました。2013年2月11日の開館以来、パリ郊外にあるピエールフィット館は、フランス国立公文書館の本館機能を担っています。

*ICA年次会合及びフランス国立公文書館視察の詳しい内容は、当館の情報誌「アーカイブズ」第52号(2014年2月発行予定)に掲載いたします。


  • 年次会合開会式

    年次会合開会式

  • 発表を行う加藤館長

    発表を行う加藤館長

  • フランス国立公文書館パリ館 書庫

    フランス国立公文書館パリ館 書庫

  • フランス国立公文書館ピエールフィット館 評価選別室

    フランス国立公文書館ピエールフィット館 評価選別室