EASTICA 理事会及びセミナー、ウランバートルで開催


国際公文書館会議東アジア地域支部(EASTICA)の理事会及びセミナーが平成24年7月17日から20日までモンゴルの首都ウランバートルで開催され、8カ国/地域から約80名の参加がありました。

7月17日に開催されたEASTICA理事会(議長はSong韓国国家記録院長)では、これまで理事会を構成してきた各国/地域の国立公文書館(カテゴリーAメンバー)代表に、中国档案学会(カテゴリーBメンバー)の代表1名が加わりました。これは、昨年11月に東京で開かれた理事会での決定に基づくものです。この理事会では、理事会の定員を1名広げ、EASTICA加盟国/地域のアルファベット順に、カテゴリーBに所属するアーカイブズ協会から、2年の任期で1名理事を選出することが決定されました。今回の理事会では、さらにもう1名の増員の提案が認められたため、来年度以降カテゴリーBから計2名の代表が理事会に参加することになります。
この他、2013年の第11回EASTICA総会及びセミナーが中国四川省成都(開催時期は8月下旬から9月上旬の間)で開催されることなどが決まりました。

18日と19日の2日にわたって開催されたEASTICAセミナーのテーマは「アーカイブズ管理とICA標準(Archives Administration - ICA Standards)」でした。アーキビストの最も基本的な役割である評価選別と目録記述に立ち返り、ICAが策定したアーカイブズ関係の標準を参照して、これらICA標準について検討する、という趣旨のセミナーでした。

国/地域別報告で評価選別と目録記述について、各国から現状報告がありました。日本からは、公文書管理法の制定後の評価選別、本館及びアジ歴のデジタルアーカイブ上の目録記述、東日本大震災が選別基準に与える影響について報告を行いました。セミナーにはオランダから2人の講師が招かれました。Mr. Peter Horsman(アムステルダム大学)は、「ICA標準とガイドライン」と題して主にISAD(G) 国際標準記録史料記述等の目録記述のICA標準について解説し、Mr. Hans Waalwijk(アムステルダム応用科学大学)は「選択すること」と題して評価選別の定義や方法、評価と記述の関連性等について講演を行いました。2名の講師に対して、活発な質疑応答があり、ICA標準に対する関心の深さが伺われました。

20日には、チベット仏教美術を多く所蔵するザナバザール美術館、ボグド・ハン冬の離宮博物館の他、現在建設中で2014年9月に一般公開予定の、モンゴル国立中央公文書館の建設現場を視察しました。

今回のEASTICAの詳しい内容は、当館の情報誌「アーカイブズ」第48号(2012年11月発行予定)に掲載いたします。


  • 理事会

    理事会

  • 国地域別報告で「日本における公文書管理と標準」を発表する大澤専門官

    国地域別報告で「日本における公文書管理と標準」を発表する大澤専門官

  • セミナーの様子

    セミナーの様子

  • 建設中のモンゴル国立中央公文書館

    建設中のモンゴル国立中央公文書館