おしえて、こぶんちょさん!! キーワードで学ぶ国立公文書館のお仕事 公文書にまつわる様々な疑問を取り上げながら、国立公文書館の業務とそれにまつわるキーワードとを一緒に学ぶコーナーです。

Q:公文書はどうやって探せばいいの? A:国立公文書館デジタル
アーカイブで検索ができます。

 国立公文書館デジタルアーカイブでは、「キーワード検索」や「階層検索」などの方法で、資料を探すことができます。「キーワード検索」は、資料名、請求番号などのキーワードを検索窓に入力して検索する方法です。「階層検索」は資料群の分類をたどりながら検索する方法で、当館では移管元機関などで資料を分類しています。
 また、当館所蔵資料の約20%は、デジタルアーカイブ上で画像を閲覧、ダウンロードできます。さらに、「日本国憲法」や重要文化財などの代表的資料は、高精細なデジタル画像も公開中で、「主な資料を見る」というページからもご覧いただけます。例えば、「重要文化財 国絵図等」→「天保国絵図」→「中国」→「安芸国」と進むと、社殿が描かれた宮島・厳島神社を確認することができます。この国絵図のサイズは、390cm×346cm。これだけの大きさですと、資料を広げて閲覧・展示しようとしても、中央部分の描写を確認するのは困難です。しかし、高解像度の画像ならば拡大も回転も自由自在に、細部まで閲覧できます。




キーワード デジタルアーカイブ →ンターネットを通じて、目録情報の検索や画像等が利用できるサービス


より使いやすいデジタルアーカイブを目指して

 当館では、毎年「国立公文書館デジタルアーカイブ」に関するアンケートを実施しています。利用者の皆様から寄せられたご意見をもとに、利便性・操作性の向上に努め、デジタルアーカイブシステムの改修時(次回は令和3年4月を予定)に活用させていただくこともあります。
 現在、当館のデジタルアーカイブで閲覧できるJPEG画像は、1簿冊あるいは1件名単位(複数ページ)で特定のURLを設定していますが、アンケートを通じて、「直接該当ページ(1ページ)にリンクする設定にしてほしい」というご要望をいただきました。

こぶんちょイラスト

これを受けて、新しいデジタルアーカイブでは1ページ単位に改善する予定です。 
これまでは複数のページをめくって、お目当ての記述を探す必要がありましたが、今後はこの手間を省くことができます。利用者の皆様にとって、より気軽に、便利にお使いいただけるよう、これからも工夫を重ねていきます。

デジタル化されていない公文書を閲覧室で利用するには…? 次回をお楽しみに。